showroom設立で有名な前田裕二氏の2冊目の本「メモの魔力」。
この本が非常に流行っているらしいと聞き、実際に読んでみました。
タイトル通り、メモには力がある、成功したければメモをしろ!という内容の本です。
メモの力を説く本は今までにも沢山ありました。
しかし、showroomの成功という具体的な成功例とともにメモの力を説く本というのは今までなかったのかもしれません。
前田氏が実際にshowroomを設立するのに至った経緯を、彼自身のメモとともに紹介してくれるので、具体性があって分かりやすい。
「メモが大切なのはわかったけど、結局どうしたら良いの?」
というありがちな疑問にならないのが「メモの魔力」の凄いところであり、ここまで売れた理由でしょう。
事実→抽象化→転用の3ステップ
ただひたすらにメモを取るのではなく、事実、抽象化、転用の3ステップが大切だと語られています。
事実:これはメモの基本です。誰もがイメージするメモ。事実です。
(例えば、鯖缶が流行っているらしいなど。)
抽象化:これが前田氏が提案するメモの要。
事実から情報を「抽象化」して汎用性の高いものに変換します。
(なぜ鯖缶が流行っているのか?を突き詰めていきます。
魚を捌くのがメンドくさい
→それでも魚が体に良いことがメディアで放映
→缶詰なら誰でも簡単に魚を食べられるよね)
転用:さらに一歩進み、他の分野でも応用できるようにするのが転用です。
(手軽で健康に良いもの(システム)を提案しよう!)
この転用まで進めると、もはや一つのビジネスモデルとして完成してしまうのです。
たった一つの事実のメモからビジネスモデルが完成してしまうのが「メモの力」であると前田氏は言っているのです。
自己分析にも3ステップが使える
就職活動では一般的になった「自己分析」。
自分の性格、本当にしたいことをあぶり出す手法です。
自己分析にも先ほどの3ステップが使えます。
3ステップを駆使して自分を深掘りすることで、
- 本当の自分の望み
- 自分でも考えていなかった夢
- 将来、自分がやるべきビジネス
が見えてきます。
私も実際にやってみると、いろんなビジネスモデル、アイデアが出てきました。
不思議ですよね。自分のことを深く知っていくとビジネスモデルまで思いつくなんて。
我々がいかに日常で重要な情報を素通りしてしまっているかが分かります。
そんな情報もメモの力で発掘できるのです。
自己分析は自己に止まらない
さらに、自己分析を極めると会話にも使えるそう。
相手との会話でも3ステップを駆使し、話を転用レベルまで発展させると相手も気づいていない「隠れた真相」を提案することができます。
これはビジネス、日常会話でも大いに力になると思います。
怒涛の1000個の「自己分析」
そしてメモの魔力の最後には自分を知る1000の自己分析が用意されています。
前田氏が就職活動中に答えた1000個の自己分析の問い。
自分を知ることはブレない自分を作り、後悔しない人生を歩む道しるべになります。
1000個と言わずとも、100個でも挑戦すると人生は大きく変わることでしょう。
私は周りと差をつけたいので1000に挑戦中です。毎日少しずつ挑戦しています。
大学生は特に読むべき「メモの魔力」
私は大学生中に「メモの魔力」に出会えたことに感謝しています。
しかも就活中のベストタイミング。
自己分析をして後悔のない人生を歩みたいと思います。
もちろん、今まで真面目に自己分析したことがない、という社会人の方でも挑戦する価値は十分にあります。
今の仕事に違和感、もやもやがある方は是非とも挑戦あれ。