ホームレスからビジネスを学ぶ「TOKYO 0円ハウス 0円生活」の書評レビュー

一人のミニマリストとして「家」に興味があります。

自分は将来的にどんな家に住みたいのか?田舎暮らしをしたいのか?はたまた自分で家を建てたいのか?

家にまつわる興味は常に持ち続けていて、一つの生きる希望だったりします。

 

そんな中、以前紹介した「ニートの歩き方」という本の中で紹介されていた本が気になりました。

「TOKYO 0円ハウス 0円生活」

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明らかに怪しいタイトル…。読んでみました。

「TOKYO 0円ハウス 0円生活」の内容

この本は、東京に住むホームレスが建てた家を取材した筆者の記録。

そして、筆者がなぜホームレスの家に興味を持ったのか?という過去の話が書かれています。

誰もが一度は憧れる「秘密基地」

人間は隠れ家的なものに元来興味があるものだと思います。

隠れ家居酒屋、隠れ家のような雑貨屋さん…。

 

小さい頃は「秘密基地」を作って遊んでいた人も多いことでしょう。私もその一人。

学習机の下に変な空間を作っていたものです。

 

この本では、そんな「秘密基地」のような家が数多く登場します。

東京という「なんでも落ちている都市」から手に入る素材を使ってホームレスたちは家を作ります。

この本を読んでいて、彼らの建てる家は紛れもない「家」なのだと感じました。

ホームレスという名前自体がナンセンスに思えてくるほど…。

ミニマリストの最終形態がホームレス

自分の持ち物全てを把握し、快適な生活を送るミニマリスト。

家すらも把握し、快適な生活を送るホームレス。

ミニマリストの究極進化系なのかもしれませぬ。

特に機能美に溢れたホームレスたちの家を目にしていると、ミニマリストの理想が詰まっているような気がしたのです。

 

ビジネスは人と同じことをやっていては意味なし

私がこの本で一番記憶に残ったのは「ビジネス」の話。

まさかホームレスの本でビジネスについて考えることになるとは思いませんでした。

 

この本で頻繁に登場する「鈴木さん」というホームレスがいるのですが、この人は只者ではありません。

正直、そこらへんで脳死しながらサラリーマンをやっている人より、頭を使って自分の力で生きています。

 

いくらホームレスといえども食料を買うためのお金が必要です。

鈴木さんはアルミ缶拾いで生計を立てているのですが、月にいくら稼いでいると思います?

5万円です。しかも安定的に。

脳死サラリーマンに自分の力で月5万円稼いでみ?といって稼げる人が一体どれほどいることか…。

頭と人を使う

アルミ缶拾いも一つのビジネスです。つまり、変化し続けるということ。

稼げるとわかったらライバルは増えます。

しかし、鈴木さんはこれからも稼いでいけるんだろうなぁ、という安心感がありました。

というのも、鈴木さんはメチャクチャ頭を使っているのです。

ライバルが増えたら、普通にアルミ缶を拾っていては利益は頭打ちになります。

 

そこで鈴木さんが実践しているのは、個人契約。

特定の人物と仲良くなり、アルミ缶を定期的にもらう。これで周りと差をつけることができます。

行動力と、人とのコミュニケーション能力の高さが彼の強みでした。

 

常に最適化

そして、契約した家、よくアルミ缶が捨ててある場所をマークし、効率よく回収できるルートを考える…。

アルミ缶拾いは完全なビジネスです。

正直、適当にブログを書きなぐっている私なんかよりもビジネスしていました。

 

なんだろう、涙が出てきますね。世の中には自分より優秀な人だらけや。

最近読んだ「パチスロバカが…」という本でも感じたような自分の能力不足にイライラを感じていますよ。

 

建築士の免許がなくても家は建てられる?

一つ耳寄りな情報が。

実は10平米以下の家なら建築士の免許がなくても家を建ててもいいそうな。

筆者はこの法律を利用して2畳間の一戸建てを完成させたそうです。(制作費は2万6千円!)

 

10平米といえば6畳ちょっと。生活をするには問題ないスペースですし、物足りなかったらもう一軒建てればいいだけの話。

これには非常に惹かれるものがあります。私自身、家という空間に興味がありますし、自分で建てていいというのは夢のよう。

将来やらなくてはならないことが一つ増えました。「家建てよう」

ミニマリスト、家を捨ててしまうんでは?

以上、「TOKYO 0円ハウス 0円生活」を読んでみた感想でした。

最近ビジネス書ばかりを読んでいて、疲れてきたので一休みしようと思ったらビジネスの話につながってしまった。

それでも面白い本でした。特にミニマリストの人たちに危険なきっかけを与えてしまいそうな危険な本です。

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