私はお酒が大好きです。学生時代からお酒に関してはお金をケチることなくやたらと強気に投資して来ました。
サラリーマンになってもその行動は変わりません。給料に見合わない飲み方を続けていました。
基本的に私がお酒を飲むのは週に外飲みで1〜2回。頻度としてはあまり高いとは言わないでしょう。
ただし、飲む量が異常。特段お酒が強いわけでもないのに、飲み出すと1日15〜30杯ほど飲みます。
無論、次の日は便器を囲んで報いを受けることになります。毎週末同じことをしているのです。
アルコール依存症の基準は飲む量や頻度では無いと言います。
飲むことが習慣化しているか、そして自分の意思で飲む量をコントロールできているかです。
そう言った意味では私はアルコール依存症の入り口に立っていました。
- 二日酔いで1日を棒に振ってしまうことが多いこと
- いつか取り返しのつかないアルコール依存症になってしまうのではないか?という一種の恐怖
この2点がずっと気になっており、私はお酒をコントロールする方法を模索していました。
そして、試行錯誤を繰り返し、やっと効果のある方法を見つけることができました。
私と似た境遇の人や依存症の入り口に立っていて恐怖を感じている人は是非とも試してみてください。では、ご紹介します。
お酒をコントロールする方法
私が編み出したお酒をコントロールする方法は「サイコロに任せる」と言う方法です。
そんな方法でアルコールがコントロールできるなら苦労しない!と思ったあなた。
これ、実はかなり考えて作りこみました。
まずは習慣化を止める
人間が欲望を振り払える確率ってどれくらいか知っていますか?
突発的に〇〇がどうしてもしたい!と思った時に我慢できる確率は50%だそうです。
たった半分しか人間は自分の欲望をコントロールできません。人間って意外とアホです。
加えて、習慣化している物事を我慢するのはさらに難易度が上がります。
週1回以上で習慣化してしまったものを自分の意思だけで我慢できる確率は「ほぼ皆無」とも言われています。
つまり、飲みに行く「習慣」を潰さないことには、永遠と飲み続けるレールに乗ってしまうわけですね。
そこで役立つのがサイコロと言うわけです。
お酒を飲むかどうかをサイコロに委ねてランダム性を持たせる。
そうすることで、習慣化を止めることができ、お酒をコントロールできる第一歩が踏み出せるのです。
断酒はハードルが高すぎる
アルコール依存を解消するには「完全に断酒」をすることです。全くその通り。
一口飲むことがトリガーになってアルコール依存が復活すると言うのはよく聞く話。飲まないに越したことはありません。
しかし、冷静に考えて一生お酒を飲まないというのは現実味がない気がしませんか?
私も以前半年間の断酒をしたことがありますが、心の奥底では「これが一生は続かないだろうなぁ」と思っていました。
案の定、半年でその意思は燃え尽きて再びアルコールの海にダイブして行きました。
サイコロを使ったコントロール法の良いところはお酒も飲めると言うことです。
「一生断酒」よりもずっとハードルが低く、続けやすいと思います。
神様のせいにすると諦めがつく
お酒を飲むかどうかの判断は完全に運任せなので、妙に諦めがつきます。
私情を一切考慮してくれないのがサイコロです。ものすごく飲みたい理由があっても、サイコロの目によって飲めないことはザラです。
そんな日は「サイコロの神、マジでF●CK」と悪態をつきながら、神様のせいにしています。
何かのせいにするって大事。
飲むかどうかの判断に私情を挟んでしまうと難しいんですよね。
仕事を頑張った日、嫌なことがあった日に飲む、と言うような基準ではいくらでも理由をつけられてしまう。
サイコロでシンプルで絶対的なルールを作ってしまって飲むかどうかを決めた方がわかりやすく、続けやすいのです。
日を決めて飲むことの絶望
日にちを決めて飲む、というルールを過去に作ったことがある人も多いかと思います。
私も「給料日の週だけ飲みに行く!」「隔週で飲みに行く!」などのルールを決めましたが、そのルールが機能したことはありません。
一度だけ金曜の夜に飲みに行くのを気合で我慢したことがありましたが、反動で次の日にいつもの倍の量を飲みました。
お酒好きにとって、飲めないと決まっている日は絶望でしかありません。
飲みに行く直前にサイコロを振ることで、この問題も解決します。
直前まで飲みに行ける確率はあるわけですから、その1日のモチベーションも高く保つことができるのです。
いつもよりも飲むのが楽しい
サイコロを振ることでお酒を飲むのがさらに楽しくなりました。
特に私は飲みに行ける確率を少し絞っているため、飲みに行って良い「1」が出ると天にも昇る気持ちになります。
習慣化してしまったものは、楽しさが知らず知らずのうちに半減してしまっているんだと実感しました。
清々しい気持ちで飲みに行けるもの良いです。
以前までは、飲みに行くまでの道のりに罪悪感のようなものがモヤモヤしていて辛かった。
しかし、サイコロならそんな気持ちは一切ゼロ。だって神様が飲みの許可をくれているんだもん。罪悪感なく飲みにいけます。
単純にサイコロがエンターテイメントに
サイコロを振って天国か地獄かを決める。単純にワクワクします。
この体験がそもそも強いエンターテイメント性があります。サイコロを投げた瞬間のあのワクワク感を味わってください。
飲みに行きたい感情を一度サイコロを挟むことで落ち着かせることもできるので、飲めないとなった場合も意外と諦めがつきます。
私もいつのまにかサイコロを振ることが目的にすり替わっていたり笑
以上、サイコロを使った酒のコントロール法のメリットの紹介でした。
サイコロ減酒法 シンプルなルールにしよう
サイコロを使った減酒の方法を詳しく解説して行きます。
この方法は何よりも最初の準備、ルール決めが重要です。
まずはサイコロを準備しましょう。
本物のサイコロでも良いですが、スマホのアプリでも問題ありません。
そして、どれだけ飲みに行く頻度を減らしたいかを具体的に決めます。
オススメはちょっと緩いくらいの基準で良いかと思います。
あくまで大切なのは飲酒の習慣化を潰すことが目的なので。
私の場合は週一で必ず飲みに行ってしまう癖をなくし、とりあえず月1〜2回くらいにしたいと考えました。
結果、3分の1の確率で飲みに行って良い。というルールを作りました。
私は金曜の夜と土曜の夜、つまり週に2回サイコロを振るので、そのことも考慮してサイコロを振って「1」が出た場合に飲みに行って良いというルールを作りました。
計算すると 1/6 × 2日 × 4週 = 8/6 = 1.3 つまり、月に1.3回飲みに行ける確率になります。
運任せなので上に振れたり下に振れたりすることもあるでしょう。運がよければ週に4回飲みに行くこともできます。(計算してみると約2%でした笑)
この振れ幅がサイコロの強みです。月に1回飲んでよいと言うルールよりも、運が良ければ毎週だって飲んで良いと考えるとワクワクするものです。
ルールはシンプルにしよう!
ルールは自分の目標に合わせてカスタマイズして良いですが、極力シンプルなルールにしてください。
時間のかかるルールにすると、やるのが面倒になりますしズルもしやすくなります。
例えば、サイコロ5投勝負とかだと「今のは見なかったことに…」「もう一回だけ…」とかズルいことばかり考えてしまいますからね。
本気の1投でスパッと決めてしまうのがコツです。
サイコロを振るタイミング
サイコロを振るタイミングはお酒を飲みに行く直前にしましょう。
そうすることで、夜までワクワクしているので1日のモチベーションが下がることもありません。
朝に振ってしまって飲みにいけないとなると、その日のモチベーションは壊滅しますし、夜になる頃にはその覚悟も希薄になってしまいます。
挙句、理由をつけてサイコロをもう一度振ったりしますからね。本当、アルコール好きは油断なりませんよ。
飲みに行く直前にサイコロを振る。これは徹底してください。
外れた場合の行動を決めておく
外した場合の行動を予め決めておくのも成功率を高めるコツです。
行動は飲めなくなるような行動にするとなおよし。
私の場合はシャワーに入って寝ます。次の日は早く起きるつもりで速攻寝ます。
迷いを与えず予め決められたルールに従うことで、良い意味での習慣を作っていけます。
罰則を決める
もし万一ルールを破ってしまった場合の罰則を決めておくのも良いでしょう。
と言っても、生半可な罰則では役に立ちません。自分との誓約だと思って本気の覚悟を見せるべきです。
私はルールを破って飲んでしまった場合は「アルコール依存外来に行く」という誓約を立てました。
いや、マジでアルコール依存外来になんて行きたくない。本当に。それくらいの覚悟を最初に作ってしまいましょう。
以上が、サイコロを使ったお酒のコントロール方法の解説でした。
まとめ:サイコロでお酒コントロール
私が本気で悩んだ末に編み出したお酒のコントロール法の紹介でした。
本気で悩んだ結果が「サイコロ」なのは頭が悪そうですが気にしてはいけません。だって今までで一番効果があるんですもん。
一番大切なポイントは悪い習慣をランダム性を持たせて潰すと言う点。
習慣さえ無くしてしまえば自然と飲む量も減っていきます。
私も今では以前のような馬鹿な飲み方はほとんどしなくなりました。(たまにしてしまうけど、サイコロの神が良いって言っているからいいよね!)
万人に効果がある方法だとは思いませんが、お酒の量をコントロールしたい方、今のままではマズイと危機を感じている方には是非とも試して欲しいと思います。
酒好きのみなさんのほどほどに楽しいお酒ライフを祈っています。ではでは。